4年生の生活科では、障がいを持つ方から学ぶという単元を学習しました。
この日は目隠しをして歩くブラインドウォークと、それを案内するガイドウォークを体験しました。
歩きなれているはずの道も、目隠しをすると感じ方が大きく変わります。
音に敏感になり、足の裏の感覚に鋭敏になります。
普段は気にならない風の音が、くっきりと聞こえます。
見えていればすぐに気が付ける物も、つま先の感覚と、ガイドの言葉を頼りに、頭の中で形づくらなくてはなりません。
ブラインドウォークを体験した子は、それをいかしてガイドに挑戦します。
「階段です。何段あります。」
「木道に入るので、段差があります。」
考えて言葉をかけていました。
このあと、盲導犬と暮らす方のお話もうかがいました。
社会にある障がいをひとつずつ取り除いていきましょう。
そのために、自分たちにできることは何か、考えていきましょう。
発表会後半。
5年生は2クラスとも、自分たちで台本づくりから始める創作劇に挑戦しました。
1組は「鈴のなる時 ~人々の命を思う優しい心から平和が生まれていく~」。
谷保に今もある南養寺に、戦時中、区内から疎開してきていた小学生がいたという史実をもとに、物語が進みます。
現代と過去が折り重なりながらすすむ重厚な物語。
お話の鍵となるのは、さつきを思わせるスズです。
スズの動きの表現には驚かされました。
平和をテーマにした劇を子どもたちが作ったことを誇らしく思います。
2組は「3人のゼツメツ少年 ~ぼくたち今から居場所をさがします~」。
重松清さんの原作をもとに、子どもたちが編んだ物語。
どこかで見たような教室風景から舞台は始まります。
自分の「居場所」というテーマは、子どもたちにも私たちにも考えさせるテーマでした。
主人公たちの口にする「居場所」。
物語の途中で、その意味が変わったことに気づいたとき、大きな勇気をもらいました。
舞台にあがり演技をする役者だけでなく、照明や音響、演出も子どもたちが務めました。
すばらしい創作劇でした。