桐朋学園小学校

桐朋だより

白い花が咲きました 4年生 飼育当番 5年生 稲当番

夏休みも、飼育当番の4年生と稲当番の5年生が交代で登校します。

今年の夏は動物たちにとっても暑かったようです。

飼育当番を担当するなかで、楽しいことだけでなく、悲しい別れも子どもたちは体験することがあります。

動物の世話をするということは、命と接することと言えます。

学校は休みでも、命を守るために、子どもたちは一所懸命、動物たちのお世話をします。

5年生の当番の子どもと水田を見に行くと、今年も稲の花を見つけました。

稲の穂に小さな小さな白い花が、ぱらぱらと咲いています。

夏の穂が育ち始める時期にだけ咲く小さな花を、今年も見ることができました。

 

夏休みもあと10日間。

最後まで有意義に過ごしてください。

また暑くなってきました。くれぐれも体調には気をつけてね。

音楽を通して生き物に思いをはせる 2年生・5年生

6月の終わり、作曲家の春畑セロリさんを招いて2年生と5年生の音楽の授業が行われました。

今回の授業では、春畑さんが絶滅危惧種の生き物を取り上げて作った曲を聞くことで、子どもたちは生き物のつながりについて、感じ、考えました。

プレイルームからみやばやしの緑を片隅に眺めながら、ピアノの音に耳を澄ませます。

少し難しいけれど大切なことを、音楽がやわらかに伝えてくれます。

音遊びや朗読、理科の小野先生による学校の生き物の話などが間に挟まり、時に体を動かして楽しみながらテーマについて思いをはせました。

最後は元気な歌で先生をお見送り。

日々の生活が、身の回りの多くの生き物とともにあることを考えるきっかけとなる時間でした。

里山の風景 ハケ下散歩 3年生

国立市には「ハケ」と呼ばれる段丘崖があります。

7月の社会科の授業、地域について白地図の色分けをして学んだことを自分の目で確かめるために、3年生は散歩に出かけました。

学校から南にまっすぐ歩いて向かいます。

甲州街道を横切るための地下道をくぐると、入り口と出口の高さがずいぶん違うことに気が付きました。

地下道を出た谷保天満宮裏は、もうハケ下です。

湧水が用水となって流れています。

よく目をこらしてみると、サワガニの姿がありました。

道のつきあたりには田んぼが広がっています。

そこになんと白い鳥が飛んできました。さぎでしょうか。

右手には畑、左手には果樹園が見えます。

学校の周りの風景とはまったく違いますが、これも国立市の風景です。

「この辺りは、ずっと昔から人が住んでいました。人が暮らしやすかったのは、何がたくさんあったからだっけ?」

先生がたずねます。

「わき水!」

子どもたちが答えました。

たしかに子どもたちの目の前の用水路には、豊かな水の流れがありました。

天気の良い朝の時間。

里山と子どもたち。それはとてものどかな授業風景でした。

平和を考える 6年生

7月の6年生の授業で、平和について考える時間を持ちました。

国立市に住む平田さんという方の広島での被爆体験を、それを聞き取った教員が語りました。

平田さんは原爆により、お母さんと妹の2人の家族を失っています。

家族を失うつらさや理不尽さへの怒りは、時代が変わっても感じられたことでしょう。

子どもたちの感想文には平和への強いメッセージがつづられました。

 

73回目の終戦の日をむかえました。

世界に住む人々が平和に暮らせるよう、子どもたちとこれからも考えていきたいと思います。

また、ひとりの大人として、子どもたちにどんな世界を見せていきたいか、そのために自分は何ができるのか、それを考え行動したいと思います。

火を見つめて 5年生 奥蓼科林間学校③

登山の日の夜はキャンプファイアーです。

火の神が山からみんなのために降りてきて、聖なる炎を分けてくれました。

燃え上がる炎に誘われて、奥蓼科の妖精?や巨大なリスもやってきて、いっしょに盛り上がりましたね。

みんなの歌には、それぞれの伝えたいメッセージがこめられていたなと思います。

 

最後に炎を見つめました。

そのとき、話し声がすっと収まり、夜の山の静寂が私たちにおとずれました。

小さくなった炎を見つめながら、あなたは何を考えましたか。

もしかしたら言葉にはうまくできない思いかもしれません。

でも、そこにいたみんなが、似たような何かを感じていたように私は思います。

 

翌日は最終日。

国立に帰る前に、尖石縄文考古館に立ち寄りました。

この付近で見つかった多くの縄文土器や、国宝の土偶が展示してあります。

5年生の生活科の土器づくりに向けた土器のスケッチを真剣に行いました。

 

みんなで大きな目標を達成することができました。

ぜひ、しおりにのっている「山から降りて来た人」の詩を読んでみてください。

2640mの頂へ 5年生 奥蓼科林間学校②

カーテンから洩れる朝日と、子どもたちより一足先に起きた鳥たちの声に目を覚ましました。

山の早朝です。

今日は登山の日。天気は晴れて、まさに登山日和。

5年生全員で標高2640mの東天狗岳登頂を目指します。

 

宿を出て、昨日のハイキングとは逆の方向へ。

すぐに登山口、山道に入ります。

背の高い木々に囲まれた山道に朝日が差し込んできます。

隊列を整えながら登っていきます。

途中から苔むした岩が転がる沢に差し掛かります。

連日の天気のおかげで、今年は岩がかわいていて、とても登りやすく、順調に登ることができました。

 

黒百合ヒュッテという山小屋を過ぎると、辺りの景色が変わっていきます。

森林限界に差し掛かったのです。

背の高い木々は無くなり、岩場からは周りの風景が一望できました。

高さに怖さを感じるものの、今まで見たことも無い景色が気持ちを奮い立たせます。

ここまで自分の2本の足で登ってきたのです。

さあ、頂上まではもう少し。

 

今年の天狗岳登山は、なんと全員で登頂を達成することができました。

頂上で空を見上げると、悠々とかかる白い雲のなかに、あざやかな虹の姿が。

「彩雲」と呼ばれる現象です。

ああ、このときの感動をどうあらわせばいいのでしょうか。

恒例のエーデルワイスの歌声が高らかに響きました。

 

無事に山を下ったみんなに、冷たいおいしいおやつが待っていました。

おやつのおいしさがみんなを笑顔にしたのでしょうか。

きっと笑顔の理由は別にもあったことでしょう。

清く涼しい川の水 5年生 奥蓼科林間学校①

「3泊4日、よろしくお願いします。」

係の子に続いて、5年生全員でお宿のご主人に挨拶をしました。

今年も5年生は7月24日から3泊4日、奥蓼科林間学校に出かけました。

八ヶ岳、天狗岳の中腹にある唐澤鉱泉に宿泊します。

お宿にはあちこちにきれいなスターチス、ベニバナなどのドライフラワーがかざられていました。

 

初日は山の気候に慣れるための日。

そのために、宿の前に流れる川でたっぷり遊びの時間をとりました。

国立より5度以上もすずしい山の中、流れる水は冷たく、暑さに疲れた体を癒すようです。

とんぼを捕まえた子もいました。校長の片岡先生は、早くも例のあれを見つけたみたいです。

遊んだ後は、唐澤鉱泉のとっておきのお風呂へ。鉱泉の成分が体をさらに癒します。

 

2日目は翌日の登山に備えた足慣らしのハイキングを行いました。

この日も天気に恵まれ、八方台からは山々の美しい緑の稜線が見えました。

明日はあの山々のさらに向こう側へと登っていきます。

夜は登山についてきてくださるガイドのおふたりから山の魅力をうかがいました。

さあ、標高2640mの東天狗岳にいどみます。

 

 

大きな鶴を折りましょう 1年生

1年生の7月の図工の授業では、大きな大きな鶴を折りました。

もちろん、普通の折り鶴なら折ったことがある子も大勢います。

でも、今回は子どもたちの両手を広げたくらい大きな鶴です。

ひとりでは折ることができません。

みんなで力を合わせて折ります。

「そこ、おさえておいてね。」

「今から折るよ。いーい?」

「やったあ!」

「じゃあ次は私が折るよ。」

みんなで声をかけながら、よいしょ よいしょ。

鶴が完成しました。

思い思いの飾りもつけて、今もワークルームに鶴がとんでいます。

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