今日は5年生が野焼きをして土器を焼きあげる日です。
今日のこの日のために、様々な活動をしてきました。
はじめは、夏休みの林間学校で訪れた考古館での縄文土器のスケッチ。
夏休み明けには、そのスケッチをもとに、自分なりの土器を形づくりました。
粘土が乾いただけでは土器とはいえません。
これを焼き上げなければ、強度が保たれないのです。
縄文人と同じように、自らの手で火を起こせるように、火起こしの練習もしました。
さあ、火はつくでしょうか、
と手に汗を握っていましたが、なんと10分足らずで木の摩擦を使って火をつけることに成功しました。
すごい!
燃え上がる火の熱さを肌で感じながら、少しずつ土器を近づけていきます。
炎が踊るようにゆれるたび、パチッパチッと音がたちます。
燃える木のにおいがします。
軍手越しにも温められた土器の熱さが伝わってきます。
今から何千年も前の私たちの先祖も感じたことを、時を越えみんなも感じたのです。
最後の焼き上げ、この日一番の炎が上がりました。
原初的な体験を通じ、私たちの心身に本来備わっている豊かな力、感性が刺激される1日になりました。
北尾まどか女流棋士が1年生に将棋の授業をしてくださいました。
まずは将棋の歴史についてお話ししてくださいました。
みなさんは、将棋の元となったものが、どこの国で生まれたか知っていますか?
多くの1年生の子どもたちの予想は、中国。
でも、正解は・・・。ぜひ1年生に聞いてみてください。
そのあとは、どうぶつしょうぎ大会。
子どもたちに人気のどうぶつしょうぎ、実は開発したのは、今回来てくださった北尾棋士なのです。
将棋を知っていた子はもちろん、初めて将棋に触れる子も、どうぶつしょうぎに夢中になり、何度も何度も対局を経験しました。
「よろしくお願いします!」「負けました。」「ありがとうございました!」
3つのあいさつは、ちゃんと言えたかな。
私も将棋が好きです。ぜひ、今度指しましょう。
先週の金曜日は学校の60周年を祝う日でした。
記念式典では、片岡先生のお話のあと、後藤先生が写真をスクリーンで見せながら、学校の60年を振り返りました。
60年という長い時間ですから、初めの写真が白黒だったように、もちろん多くのものが変わりました。
でも、遠泳や1年生送りといった、変わらないものもたくさんありましたね。
桐朋学園小学校に通う子どもたちの笑顔も変わらないのだと思いました。
きっと、写真には写らないけれど、変わらず在り続けているものがあるんじゃないかな。
みんなはどう思いますか。
後半は記念演奏会。
NHK交響楽団のメンバーが、この日のための特別編成で素晴らしい音楽を聞かせてくれました。
美しい音色を響かせるだけでなく、みんなへのお祝いのために、たくさんの工夫をしてくださった演奏会でしたね。
楽器とは思えないものまで楽器となり、それが曲に見事に調和することに驚きました。
前半の低学年の演奏会では、「星に願い」を伴奏してくださり、いつも以上にみんなの歌声がやわらかに聞こえ、講堂が温かな雰囲気に包まれました。
後半の高学年の演奏会では、急遽プログラムを変更し、予定にない曲の演奏もあり、時間をめいっぱい使った贅沢な会でした。
本校の60周年のお祝いにぴったりの、優雅で、豊かで、やさしさに満ちた時間でした。
演奏してくださったNHK交響楽団のメンバーの皆様、どうもありがとうございました。
60年前にこの学校ができたことで、60年後の今、君たちと会うことができました。
そのことを思うと、もう一度、心から、おめでとうと言いたくなります。
来月の音楽会に向けて、出演学年は練習を重ねています。
今日の2年生は、音楽会の歌からイメージをふくらませて、それを描いています。
大好きな歌の歌詞をくちずさみながら、その世界に入っていき、自分なりに描き出していきます。
音楽会という行事から、音楽だけでなく、他の教科でも楽しく学びを深めていきます。
4年生の社会科では、消防と警察の学習のまとめが行われていました。
学んだことを、それぞれが考えた方法で発表し合います。
新聞やポスターに加え、劇や紙芝居、スクリーンを使った人形劇も。
発表の中に、しっかりと学んだことが組み込まれていること、そしてその発想の豊かさに驚かされました。
とてもうれしい驚きでした。(11月14日)
「先生、なんのにおい?」
図書室に行こうとしていた2年生に尋ねられました。
「なんのにおいだと思う?」
「分かんない。でも、変なにおい…」
「4年生に聞いてごらん。きっと教えてくれるよ。」
今日は、本館全体が独特の苦みのあるにおいに包まれました。
4年生の生活科の活動、羊毛の糸の染色です。
5月の西湖湖畔学校。その時に子どもたちが刈ってきた羊の毛。
学校で洗って、繊維をそろえ、それを糸につむぎました。
先週は、ばいせん剤をしみこませ、色をつきやすくしました。
今日は学校の草木で色をつけるのです。
においの正体は、学校の木の葉っぱを煎じているにおいです。
子どもたちが使った葉っぱは、青桐、いちょう、夏みかん、くまざさ、びわどくだみ、うめなどなど
どれも校内にあるものです。
葉の種類とばいせん剤の組み合わせで、染まる色は変わってきます。
緑の葉っぱを煎じた深い緑の液体から、思わぬ色の糸ができました。
まだまだ羊の毛を使った活動は続いていきます。